SOLUTION|課題別ソリューション

基幹システムはそのまま、発注だけ自動化したい——CSV連携で始める在庫最適化

「発注業務を何とかしたい。でも、基幹システムの入れ替えは無理」。

発注の自動化を検討し始めた会社の多くが、ここで立ち止まります。基幹システムのリプレイスは年単位のプロジェクトで、費用も社内調整も大がかり。「発注のために基幹ごと」は現実的ではない——。

結論から言えば、基幹システムを替える必要はありません。発注の計算と条件調整だけを外側の仕組みに任せ、基幹とはデータでつなぐ。この記事では、その構成と始め方、そして検討時によく出る不安への回答をまとめます。

課題の解説:なぜ「基幹ごと」と考えてしまうのか

発注業務の自動化を「基幹の問題」と捉えてしまう背景には、次の思い込みがあります。

  • 「発注機能は基幹システムの一部だから、発注を変える=基幹を変えること」
  • 「システム連携には開発が必要で、情シス(またはベンダー)を巻き込む大仕事になる」
  • 「うちのデータは汚いから、まずデータ整備プロジェクトが必要」

実際には、発注の自動化に必要なのは基幹の中身ではなく、基幹から出てくるデータです。出荷実績・在庫・商品マスタといったデータがCSVで出せれば、発注量の計算はその外側で実行できます。基幹は「事実の記録係」のまま、計算だけを新しい仕組みに任せる構成です。

「基幹ごと」と「発注だけ」の比較

基幹リプレイスで発注改善発注だけ自動化(外づけ)
期間年単位週〜月単位で稼働開始
影響範囲全部門(会計・販売・購買…)発注業務のみ
社内調整全社プロジェクト発注部門+データ出力の依頼のみ
発注の高度化基幹の発注機能次第(需要予測は弱いことが多い)需要予測・条件調整に特化した機能
リスク移行失敗が全業務に波及発注業務に閉じる。並行運用で検証しながら移行可能

基幹の発注機能は「発注を記録する」ことは得意でも、「いくつ発注すべきかを計算する」ことは苦手なことがほとんどです。需要予測・安全在庫・仕入条件の織り込みは専門領域であり、餅は餅屋に分けたほうが、早く・安く・良いものになる——というのがこの構成の考え方です。

「α-発注」でのソリューション

AI自動発注サービス「「α-発注」」は、この「外づけ」構成を前提に設計されています。

つなぎ方:基幹から出したままのCSVでつながる

基幹システムから出力したCSVを取り込むだけで連携できます。ここで重要な原則が3つあります。

  1. 加工は不要:基幹から出たままのCSVで結構です。項目名も貴社のままで構いません。取り込み時の読み替えは「α-発注」側の設定で吸収します
  2. まず出荷実績1点から:最初にお願いするデータは出荷実績が中心です。あれもこれも揃えてから、ではなく、出せるものから始められます
  3. 連携頻度は発注サイクルに合わせればよい:毎日の自動連携が必須ではありません。週次発注なら週次のデータ連携で成立します。手動アップロードから始めて、軌道に乗ってから自動連携に進む段階論が取れます

計算結果は基幹・現場へ戻せる

推奨発注量や計算結果はCSVでダウンロードでき、基幹の発注入力や社内帳票に利用できます。発注書の作成・送信(メール・電子FAX)まで、「α-発注」側で完結させることも可能です。「基幹に発注実績を残す」運用と「α-発注で発注まで済ませる」運用のどちらも組めます。

「データが汚い」への回答

導入をためらう理由の第一位は、機能ではなくデータの不安です。表記のゆれ、突発的な出荷、コード体系の不統一——。「α-発注」はこうした「現場のデータの現実」を吸収する機能を標準で備えており、複数ファイルのつなぎ方も導入時にこちらで確認します。データ整備プロジェクトを先に立ち上げる必要はありません。まずは今のデータのままお見せください、が合言葉です。

情シスの負担を最小にする段取り

情シス部門(または外部ベンダー)にお願いするのは、基本的に「決まった形式でのCSV出力」だけです。どのデータをどの形で出すかの依頼書は診断の過程でこちらから提示するため、社内での依頼が「何を頼めばいいか分からない」で止まることはありません。

導入の流れ(無料運用診断から稼働まで)

  1. 無料運用診断:商談の中で18問の診断に答えるだけで、その日のうちに「貴社の場合の運用の形」(仮運用設計案)と、必要なデータのリストをお渡しします
  2. データ受領・効果試算:必要な期間・項目が揃った出荷実績データ(目安:24カ月分)の受領から3営業日で、確定運用設計案と「導入していたら在庫と欠品がどう変わっていたか」の効果試算をご提示します
  3. 初期設定・並行運用:仕入条件・休業日などの設定は弊社が伴走。現行の発注と並行して精度を確かめながら移行できます

よくある質問

Q. 基幹システムが古く、ベンダーのサポートも切れています。それでも連携できますか? A. CSVが出せれば連携できます。出力の手段が現実的にない場合の進め方も含めて、無料運用診断の中で確認しますので、現状をそのままお聞かせください。

Q. 将来基幹を入れ替える予定があります。それでも今始める意味はありますか? A. あります。発注の自動化はデータ(出荷実績)に依存し、基幹の機種にはほぼ依存しません。基幹を入れ替えても出荷実績の連携先を切り替えるだけで、発注の仕組みと蓄積された設定・学習は引き継がれます。むしろ「基幹更改を待つ数年間」の発注改善効果を先に取れます。

Q. ネットショップ(ECモール・カートシステム)のデータも使えますか? A. EC系ではネクストエンジンとの連携に対応しているほか、CSVを出せるシステムであれば連携を検討できます。詳細は診断の中でご確認ください。


「基幹はそのまま、発注だけ」の実現方法は、無料運用診断でご相談ください。 貴社のシステム構成とデータの現状を伺いながら、その日のうちに運用の形をご提示します。 無料運用診断を申し込む →

関連ページ

この記事の目次
  1. 課題の解説:なぜ「基幹ごと」と考えてしまうのか
  2. 「基幹ごと」と「発注だけ」の比較
  3. 「α-発注」でのソリューション
  4. 導入の流れ(無料運用診断から稼働まで)
  5. よくある質問
  6. 関連ページ

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