SOLUTION|課題別ソリューション

ECの在庫切れによる機会損失をなくしたい——ネットショップの発注を自動化する方法

ECの在庫切れは、店舗小売の欠品より高くつきます。

実店舗なら、目当ての商品がなくても代わりの商品が売れるかもしれません。ECでは、在庫切れページに来た顧客はワンクリックで競合に移動します。しかも失うのは目の前の1件だけではありません。在庫切れの期間は販売実績が止まり、モール内ランキングや検索表示は下がり、広告を止めれば再開後の立ち上がりも鈍る——。在庫切れの本当のコストは、復旧後もしばらく続くのがECの怖さです。

この記事では、EC特有の需要の動き方がなぜ発注を難しくするのかを整理し、在庫切れと過剰在庫を同時に減らす発注の作り方を解説します。

課題の解説:ECの需要は「読みにくい方向」に揃っている

ECの発注が難しいのは、需要を揺らす要因が特別に多いからです。

  • 商品数が多い:ロングテール戦略が基本のため、数千〜数万品を少人数で見る構造になりやすい
  • 需要の振れ幅が大きい:SNS・メディア・レビューによる突発の山、モールセール・クーポンによる計画的な山が日常的に起きる
  • 休日と天候で日々動く:土日・給料日・大型連休で売れ方が変わる
  • 新商品の入れ替えが速い:実績のない商品の発注判断が絶えず発生する

この条件で「担当者がExcelで在庫を見ながら発注」を続けると、結果は決まった形になります。売れ筋のバズで在庫切れ、読み違えた仕入れで過剰在庫、その両方が同時進行——多くのEC事業者が抱えている状態です。

一般的な対処法と、その限界

  • 売れ筋だけ厚く持つ:上位商品は守れるが、テール商品の在庫切れがランキングと品揃え評価をじわじわ削る
  • 在庫切れしてから発注:リードタイムの分だけ売り逃しが確定する。「再入荷待ち」の期間がまるごと機会損失
  • とにかく多めに仕入れる:キャッシュが在庫に沈む。ECは商品の入れ替えが速いため、読み違いの在庫が死に筋化するスピードも速い

「α-発注」でのソリューション

全商品に「切れる前に頼む」計算を回す

「α-発注」は、出荷実績から商品ごとの需要を予測し、リードタイム・入荷予定を考慮した推奨発注量を自動計算します。ポイントは全商品に毎回この計算が回ることです。人が見きれないテール商品も含めて、「在庫が切れる前に発注が立つ」構造になり、「気づいたら在庫ゼロ」が仕組みの上で起きにくくなります。

ECの需要の山に、道具で追随する

EC特有の変動には、それぞれ対応する道具があります。

ネクストエンジンからデータでつながる

ネクストエンジンで受注・在庫を一元管理している場合は、専用連携でデータの受け渡しを自動化できます(→ネクストエンジン連携)。その他のカート・一元管理システムもCSV連携で対応を検討できます。

活用イメージ:多店舗展開の自社EC+モール出店

自社ECと複数モールに出店するL社(商品点数 約10,000、運営3名)のモデルケースです。

導入前:発注の目が届くのは広告をかけている主力商品まで。テール商品は在庫切れが常態化してモール内評価の足を引っ張る一方、バズを見込んで多めに仕入れた商品が倉庫に残る——という両面の損失を抱えていました。

導入後:テール商品も含む全10,000品に「切れる前に頼む」計算が回り、在庫切れページの発生が構造的に減少。バズ・セールの山は監視の検知とイベントの事前織り込みで受け止め、山の後の実績は整理されるため過剰仕入れに繋がりません。

変化:在庫切れによる機会損失と読み違いの残在庫が同時に縮小。担当3名の時間は、データ出力と発注計算から、商品企画と販促——ECの売上を実際に作る仕事——へ移りました。

よくある質問

Q. モールごと・倉庫ごとに在庫を分けています。対応できますか? A. 在庫・出荷データの持ち方(一元管理か、拠点・チャネル別か)によって運用設計が変わります。貴社の構成を伺いながら、無料運用診断の中でデータの流れを設計します。

Q. 予約販売・受注生産の商品が混ざっています。 A. 在庫を持って売る商品は自動発注、受注してから仕入れる商品は受注発注方式と、商品ごとに方式を使い分けて同じ発注リストで運用できます。

Q. 立ち上げ2年未満で、出荷実績が短いのですが。 A. 効果試算には目安24カ月分の実績をお願いしていますが、それより短い場合の進め方(稼働後の実績比較を基本とする形)もご提案できます。まずは現状のデータ期間をお聞かせください。


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関連ページ

この記事の目次
  1. 課題の解説:ECの需要は「読みにくい方向」に揃っている
  2. 一般的な対処法と、その限界
  3. 「α-発注」でのソリューション
  4. 活用イメージ:多店舗展開の自社EC+モール出店
  5. よくある質問
  6. 関連ページ

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