在庫の適正水準は、全商品一律には決まりません。絶対に切らせない主力商品と、月に数個のロングテール商品では、持つべき厚さがまるで違います。
「α-発注」では、この「持ち方の違い」を商品グループ(クラス)ごとの在庫方針として設定できます。方針を決めるのは人、その方針に沿った商品ごとの水準計算と日々の追随は仕組み——という分担で、在庫のメリハリを自動化します。
この機能が解決する課題
- 安全在庫が「全商品◯日分」の一律設定になっており、重要商品には薄く、動きの遅い商品には厚すぎる
- 「大事な商品」の基準が担当者の頭の中にしかなく、引き継げない
- 期末の在庫削減が一律にかかり、守るべき商品の在庫まで削られる
- 商品ごとに在庫の持ち方を調整したいが、数千品を個別設定するのは現実的でない
設定できること
商品グループ(クラス)ごとの在庫方針
商品をグループ分けし、グループごとに在庫の持ち方の方針を設定します。典型的な構成は次のような3階層です。
| グループ例 | 方針 | 対象イメージ |
|---|---|---|
| 最重要 | 欠品を厳しく許容しない(手厚い安全在庫) | 主力定番・大口顧客の指定品 |
| 標準 | バランス型 | 通常の取扱商品 |
| 在庫効率優先 | 在庫を薄く(欠品リスクをある程度許容) | ロングテール・低頻度商品 |
グループの方針は、所属する全商品の安全在庫・推奨発注量の計算に反映されます。需要が変化すれば商品ごとの水準は自動で追随するため、「方針の見直し」はグループ設計の見直しだけで済みます。
商品単位の上限・下限
グループ方針に加えて、商品単位でのきめ細かな制御も設定できます。
- 在庫の下限:この商品は最低◯個を下回らないように持つ(切らせない商品の下支え)
- 在庫の上限の目安:これ以上は積まない(置き場所・鮮度の制約がある商品)
- 欠品時の必ず発注:在庫がゼロになった商品を、必ず発注リストに載せる
全体の調整
会社全体・カテゴリ全体として在庫を「やや厚め/やや薄め」に振る調整も可能です。資金繰りや倉庫の状況に応じて、全体の水準を動かしながら、商品間のメリハリは保つ——という運用ができます。
発注リストでの見え方
- 推奨発注量は、所属グループの方針と商品単位の設定を織り込んだ数量で出てきます
- 計算根拠は日本語で確認でき、「なぜこの商品は厚めに出ているか」を方針とあわせて確認できます
- 方針を変更すると、次回の計算から全対象商品に反映されます
活用シーン
シーン1:主力300品だけ「欠品厳禁」で守る 最重要グループに登録し、監視も厳しめに設定。→ 課題の背景は「主力商品だけは絶対に欠品させたくない」へ
シーン2:テール1万品を在庫効率優先で回す 在庫効率優先グループに割り当て、低頻度商品なりの最小水準で維持。→「死に筋・ロングテール商品の在庫を最小限にしたい」へ
シーン3:期末に向けて全体をやや絞る 全体調整で水準を下げつつ、最重要グループの守りは維持。「一律削減で主力が欠品」を防ぎます。
よくある質問
Q. グループ分けはどうやって決めればよいですか? A. 売上構成(ABC分析)を出発点に、代替可能性・顧客影響を加味して補正するのが実務的です。導入時の運用設計の中で、貴社の商品構成データを見ながらグループ設計をご一緒に行います。
Q. グループをまたぐ商品の入れ替えは大変ですか? A. 商品のグループ割り当てはCSVで一括更新できます。四半期ごとの見直しなど、定期運用に組み込みやすい形です。
Q. 商品単位の細かい設定と、グループ方針が矛盾したらどうなりますか? A. 商品単位の設定が優先される構成が基本です。詳細な優先関係は設定内容によるため、導入時にご案内します。
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