SOLUTION|課題別ソリューション

仕入先ごとの発注日に合わせて、「今日発注する分」だけのリストを毎朝出したい

「A社は毎週月曜。B社は火曜と金曜。C社は10日おきで、D社は月末締め。あと今週、E社は棚卸しで発注不可——」。

仕入先が増えるほど、発注業務は「何を頼むか」の前に「今日はどこに頼む日か」の管理から始まります。この管理をホワイトボードと担当者の記憶でやっている限り、締め忘れ・発注漏れのリスクは消えません。この記事では、毎朝「今日発注すべき仕入先と商品」だけが揃ったリストが出てくる体制の作り方を解説します。

やりたいことの整理

「今日発注する分だけのリスト」の要件は、次の4つです。

  1. 今日が発注日の仕入先だけが載る:全商品の一覧から目で拾うのではなく、今日のアクション対象だけが出てくる
  2. 数量まで揃っている:「どこに」だけでなく「何を・いくつ」が、そのまま発注できる形で計算済み
  3. 発注間隔が数量に織り込まれている:週1回の仕入先は次の発注日までの1週間分、10日おきの仕入先は10日分——サイクルの長さに応じた必要量になっている
  4. 休業・イレギュラーが反映されている:仕入先の定休日・長期休業、自社の休業が、発注日と数量の両方に効いている

見落とされがちなのは3です。「今日はどこ」の管理と「いくつ頼むか」の計算は、実は同じカレンダー情報に依存しています。発注日管理だけを別のツール(ホワイトボード・Excelカレンダー)でやると、この連動が切れ、数量計算が発注間隔とずれます。

手作業でやると、こうなる

典型的な運用は、壁のカレンダーやExcelの一覧表に仕入先ごとの発注曜日を書き、毎朝それを見て「今日の分」を判断する形です。

弱点は3つあります。漏れ:臨時の休業変更や隔週・10日おきのような不規則パターンは、目視管理から漏れやすく、締め忘れは「次の発注日まで丸ごと遅れる」ダメージになります。分断:「今日はどこ」を確認した後、「いくつ頼むか」は別の計算作業として始まります。2つの管理が別物なので、発注間隔の変更が数量計算に反映されない事故が起きます。属人化:「D社は月末だけど、月末が土日なら前倒し」のような例外ルールは、たいてい担当者の頭の中にしかありません。

「α-発注」での実現方法

設定:仕入先ごとの発注サイクルとカレンダーを登録する

仕入先ごとに発注サイクル(「毎週月・木」「10日おき」などのパターン)、リードタイム、休業日を登録します(→仕様の詳細は発注サイクル・発注除外日・仕入先休業日の設定)。ホワイトボードと記憶に散らばっていた発注リズムを、設定として一元化する作業です。初期設定は弊社が伴走します。

毎回の発注:「今日の分」が数量つきで出てくる

毎朝の発注リストには、今日が発注日にあたる仕入先の商品だけが、発注対象として上がります。数量は、次の発注機会までの需要+リードタイム中の需要+安全在庫から入荷予定分を差し引いた「そのまま発注できる数字」で計算済み。発注間隔の長い仕入先はその分厚く、短い仕入先は薄く——サイクルと数量が同じカレンダー情報から導かれるため、ずれません。

休業をまたぐ回は、休業期間分が自動で前倒しに織り込まれます(→仕入先の休業日・連休の考慮)。

人がやること:リストの確認と確定だけ

「今日はどこの発注日か」を思い出す仕事はなくなり、朝の業務は「今日のリストを確認して確定する」から始まります。臨時休業の連絡が来たら設定を更新すれば、次回の計算から反映されます。

活用イメージ:発注日管理をホワイトボードから卒業した酒類・飲料卸

酒類・飲料卸のAC社(商品点数 約5,000、仕入先 約150社、発注曜日・締め時間は仕入先ごとにバラバラ)のモデルケースです。

導入前:事務所のホワイトボードに主要仕入先の発注曜日を書き出していましたが、細かいパターンまでチームで共有できていませんでした。月に1〜2回の締め忘れがあり、そのたびに納品が次回発注日まで遅れて欠品や緊急手配が発生していました。

導入後:全仕入先の発注サイクル・締め・休業日を設定に登録。毎朝のリストには今日発注すべき仕入先の商品だけが数量つきで並び、担当者は確認と確定に集中する形になりました。

変化:締め忘れによる発注漏れがなくなり、「今日はどこだっけ」の確認作業も消滅。不規則パターンの仕入先を含めた発注リズムが設定として明文化され、担当が不在でも同じリズムで回る体制になりました。

よくある質問

Q. 発注日が固定ではなく、在庫を見ながら不定期に発注している仕入先もあります。 A. 発注タイミングは日数・曜日のパターンで設定する方式です。「毎週だが曜日が多少揺れる」程度ならパターン設定で運用できます。完全に不定期な運用の場合は、無料運用診断の中で貴社の発注実態を伺いながら扱い方を確認します。

Q. 締め時間(当日◯時まで)はどう扱われますか? A. 発注日の運用として、締め時間までに確認・確定を終えるリズムを設計します。確定後は発注書の作成・送信まで一気通貫で進むため(→発注書の一括作成・自動送信)、締めまでの所要時間そのものが短くなります。

Q. 発注日を変更したくなったら(サイクルを週2→週1に減らすなど)? A. 設定の変更だけで、以後の発注日と数量計算の両方に反映されます。発注頻度を変えると1回あたりの発注量と平均的な在庫量も変わるため、その影響を確認しながら見直すのがおすすめです。


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この記事の目次
  1. やりたいことの整理
  2. 手作業でやると、こうなる
  3. 「α-発注」での実現方法
  4. 活用イメージ:発注日管理をホワイトボードから卒業した酒類・飲料卸
  5. よくある質問
  6. 関連ページ

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