SOLUTION|課題別ソリューション

ケース入数に合わせた発注数へ、自動で丸めた発注リストを作りたい

発注量の計算が終わっても、そのままでは発注できません。「この商品の必要量は37個。でも発注は24個入りケース単位。じゃあ1ケース?2ケース?」——。

商品ごとに違う入数への換算を、毎回電卓でやっている。バラ数とケース数の取り違えでヒヤリとしたことがある。そんな方に向けて、最初から「そのまま発注できる数字」で出てくる発注リストの作り方を解説します。

やりたいことの整理

「入数に丸めた発注リスト」の要件は、次の4つです。

  1. 必要量の計算と換算が一体:計算→電卓換算→リスト修正、という別工程を挟まない
  2. 切り上げ・切り捨てに基準がある:欠品リスクと在庫増のトレードオフを、その場の感覚ではなくルールで判断する
  3. 最低発注数も同時に守る:「最低2ケースから」のような商品単位の条件も織り込む
  4. 単位の取り違えが構造的に起きない:「48」がバラ48個なのか48ケースなのかで迷わない形式で出てくる

見落とされがちなのは2です。「37個必要・24個入り」を1ケースにするか2ケースにするかは、本来その商品の欠品リスクと在庫負担で決まる判断であり、四捨五入で機械的に決めてよいものではありません。手作業ではこの判断が毎回・担当者ごとにばらつきます。

手作業でやると、こうなる

典型的な運用は、発注量を計算したExcelの隣に「入数マスタ」の列を置き、換算式を組むか電卓で割り算する形です。この運用には3つの弱点があります。

手間:商品数×発注のたびに換算が発生します。ばらつき:端数の切り上げ判断が人によって・日によって変わり、同じ状況でも発注量が変わります。事故:入数マスタの更新漏れ(リニューアルで入数変更)や、バラ/ケースの単位取り違えが、桁違い発注という重大事故につながります。発注ミスの定番型です(→発注ミスをなくしたい)。

「α-発注」での実現方法

設定:商品ごとの発注単位・最低発注数を登録する

商品(SKU)ごとに発注単位(入数)と最低発注個数を登録します(→仕様の詳細はケース単位・最低発注数の自動調整)。既存のExcel管理表があればCSVで一括登録できるため、いま入数がどこかに整理されているなら、その資産をそのまま移せます。

毎回の発注:丸め済みの数字でリストが出てくる

発注リストの推奨発注量は、需要予測・安全在庫・入荷までの日数を踏まえた必要量を土台に、発注単位への丸めと最低発注数の充足まで済んだ数字で表示されます。「37個必要」は最初から「48個(2ケース)」の形で出てくるため、換算という工程自体がなくなります。切り上げで在庫が積み上がりやすい商品(動きの遅い商品・単価の高い商品)は、在庫方針や監視の設定と組み合わせて抑えられます。

人がやること:例外の確認だけ

計算根拠には「必要量に対してどう丸めたか」が表示されるため、違和感のある商品だけ確認して調整すれば済みます。仕入先単位の最低発注金額との同時充足も自動で処理されるので(→最低発注金額を守った発注リストを作りたい)、「丸めたら金額条件が崩れた」という行き来も起きません。

活用イメージ:バラ・ボール・ケースの3単位が混在する日用品卸

日用品卸のX社(商品点数 約7,000、バラ・ボール・ケースの3単位が混在、入数は商品ごとにバラバラ)のモデルケースです。

導入前:発注担当2名が、計算後の換算作業に発注日ごと約1時間。端数の切り上げ判断は「なんとなく多め」で、単位の取り違えによる過大発注が年に数回発生していました。入数の情報は歴代担当者のExcelに分散していました。

導入後:導入時に入数・最低発注数の情報をマスタとして集約・登録。発注リストは丸め済み・単位明記の形で出るようになり、担当者の作業は例外確認だけになりました。

変化:換算作業と単位取り違え事故がなくなり、端数判断のばらつきも解消。入数情報が会社のマスタとして一元化されたことで、担当が代わっても同じルールで発注できる状態になりました。

よくある質問

Q. 入数の情報が整理されておらず、登録できるか不安です。 A. 既存の管理表があればそのままお渡しください。登録形式への整理は導入時に弊社が伴走します。全商品揃っていなくても、主要商品から登録して運用しながら埋める進め方が可能です。

Q. 同じ商品を、ケースで頼むときとバラで頼むときがあります。 A. ケース/バラ併用の扱いは商材と仕入先の慣行によって異なるため、貴社の発注実態を伺いながら無料運用診断の中で設定の形を確認します。

Q. リニューアルで入数が変わったときはどうなりますか? A. マスタの更新で以後の計算に反映されます。「入数が変わったのに古い換算で発注」という更新漏れ事故こそ、マスタ一元化の効果が出るところです。商品切替時の実績引き継ぎはリニューアル品の対応もあわせてご覧ください。


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関連ページ

この記事の目次
  1. やりたいことの整理
  2. 手作業でやると、こうなる
  3. 「α-発注」での実現方法
  4. 活用イメージ:バラ・ボール・ケースの3単位が混在する日用品卸
  5. よくある質問
  6. 関連ページ

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