発注は1回、納品は数回——。大口の発注、生産の都合、便の都合で、1つの発注が複数回に分かれて届く「分納」は、仕入の実務ではありふれた光景です。
ありふれているのに、管理はやっかいです。「あの発注、あとどれだけ残っているのか」が曖昧になった瞬間、入荷予定はあてにならなくなり、二重発注や在庫の読み違いが始まります。「α-発注」は、この分納を発注計算と入荷管理の両面で扱います。
この機能が解決する課題
- 分納の「残り」の管理がExcelと記憶頼みで、正確な入荷予定が誰にも分からない
- 一部だけ届いた発注の扱いが曖昧になり、発注残の消し込みがずれていく
- 分納中の商品に対して、必要以上の追加発注(二重発注)が起きる
- 大口発注を分けて納品してもらいたいが、管理が複雑になるので避けている
できること
分納を前提にした発注の組み立て
納品を複数回に分ける前提での発注に対応します。大口の発注を一度に受け入れるのではなく、納品を分けることで、入荷作業と倉庫スペースの山を均し、在庫の積み上がりを抑えられます。輸入・大口仕入で「発注はまとめて、入荷は分けて」という運用を、管理の複雑さを理由に諦める必要がなくなります。
「残り」が正確に管理される
分納の各回の入荷は発注残(入荷予定)と結びつけて管理され、部分入荷のたびに残数が更新されます。「発注500・入荷済み200・残300」という状態が記録として維持されるため、あとどれだけ入ってくるのかが常に正確です。
この残数は次回の発注計算に自動で織り込まれます。分納の途中でも、利用可能在庫(手元在庫+入荷予定)に基づいて計算するため、「残りが来るのを忘れて追加発注する」という二重発注を防げます。
遅延・滞留は検知される
分納の後半が予定より遅れている——という状態は、入荷予定の遅延として検知の対象になります(→入荷予定の管理と遅延アラート)。「最後の1回がいつまでも来ない」まま忘れられる、という分納特有の放置を防ぎます。
分納が効く場面
| 場面 | 分納の使いどころ |
|---|---|
| 輸入・大口発注 | 生産はまとめて、納品は数回に分けて在庫とスペースの山を均す(→コンテナ・混載への割付) |
| 入庫能力に限りがある倉庫 | 1日の入荷量を平準化し、検品・棚入れの作業パンクを防ぐ |
| 仕入先の生産都合 | 「できた分から順次出荷」という仕入先側の事情を、管理を崩さずに受け入れる |
活用シーン
シーン1:輸入の大口発注を、倉庫に優しく受け入れる コンテナ数本分の発注を分けて受け入れ、入荷週の作業負荷と在庫金額の山を平らに。
シーン2:「残りいくつだっけ」の会話をなくす 分納の残数はシステムが把握しているため、担当者間・仕入先との確認のやりとりが「記録を見れば分かる」に変わります。
シーン3:分納途中でも発注判断が狂わない 入荷予定込みの計算により、分納中の商品の追加発注要否が正しく判断されます。
よくある質問
Q. 分納のスケジュール(各回の数量と時期)は事前に決まっていないことも多いのですが。 A. 実務では「決まった計画分納」と「来た分から順次」の両方があります。貴社の仕入先との取り決めの実態を伺いながら、入荷予定の持ち方を導入時に設計します。
Q. 分納の途中でキャンセル・数量変更が入った場合は? A. 発注残の修正で以降の計算に反映されます。変更が反映されない「幽霊発注残」を残さないことが、利用可能在庫の正確さを保つポイントです。
Q. 仕入先ごとに分納の可否・条件が違います。 A. 分納を使う仕入先・使わない仕入先が混在して問題ありません。条件は仕入先ごとの運用として整理し、導入時の設定でご一緒に確認します。
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東京大学発の