商品には2つの売り方があります。在庫を持って即納する商品と、受注してから仕入れる商品(受注発注・取り寄せ)です。
多くの会社では、この2種類が1つの商品構成の中に混在しています。そして混在が、発注業務を静かに複雑にします。補充の計算と、受注に紐づく手配は、頭の使い方がまったく別の仕事だからです。「取り寄せ品の手配が、補充発注の作業に埋もれて漏れた」——混在管理の典型的な事故です。
「α-発注」では、商品ごとに発注方式を設定して使い分け、受注発注の商品も同じ発注リストの中で扱えます。
この機能が解決する課題
- 在庫品と取り寄せ品の発注が別々の管理(システムとExcel等)に分かれ、手配漏れが起きる
- 受注発注のつもりの商品に、誤って補充の発注がかかり、売れない在庫になる
- 「この商品は在庫を持つべきか、取り寄せにすべきか」の線引きが曖昧なまま運用されている
できること
商品ごとの方式設定
商品ごとに発注方式を設定します。
| 方式 | 動き | 向いている商品 |
|---|---|---|
| 自動発注(在庫補充) | 需要予測に基づき、在庫を維持する発注を自動計算 | 繰り返し売れる定番品(→自動発注リスト作成) |
| 受注発注 | 受注(出荷予定)に応じた分だけ発注を推奨 | 納期を待ってもらえる取り寄せ品・高額品・特注品 |
| 手動発注 | 販売統計・予測は参考表示し、発注量は人が決める | 判断を人が握りたい特殊な商品 |
受注発注の動き:受注が、発注の引き金になる
受注発注に設定した商品は、需要予測による補充は行われず、受注(出荷予定)分に応じた発注が推奨されます。受注が入れば発注が立ち、入らなければ立たない——在庫を持たない商品の原則が、そのまま計算のルールになります。
補充発注と同じリストの中で扱われるため、「取り寄せ品の手配だけ別のExcelで管理」という分断がなくなり、手配漏れ・誤った補充発注が構造的に防がれます。
「どちらの方式にすべきか」の設計も支援
在庫を持つか、受注発注にするかは、納期の許容度と需要の性質で決まる設計判断です。
- 受注発注が向く:顧客が納期を待ってくれる、需要が単発的、高額で在庫リスクが大きい
- 在庫補充が向く:即納が価値になる、繰り返し売れる——たとえ低頻度でも、即納が品揃えの価値であるロングテール商品は、最小在庫での補充が基本です(→死に筋・ロングテール商品の在庫を最小限にしたい)
「売れ行きが読みにくいから受注発注に逃がす」という消去法の使い方は、即納の価値を捨てる判断でもあります。商品ごとの適切な方式の設計は、無料運用診断・運用設計の中でご一緒に行います。
活用シーン
シーン1:カタログ品+取り寄せ品の混在管理を一本化する 定番は自動補充、カタログ掲載の取り寄せ品は受注発注として、1つのリストで管理。手配漏れがなくなります。
シーン2:高額・低頻度品の在庫リスクをゼロにする 年に数回しか出ない高額品を受注発注に設定し、在庫を持たずに販売機会だけを拾います。
シーン3:ECの予約販売・受注生産品を仕組みに載せる 在庫販売と予約販売が混在するECでも、商品ごとの方式設定で同じ発注フローに統合できます。→「ECの在庫切れによる機会損失をなくしたい」
よくある質問
Q. 同じ商品を、時期によって在庫品⇔取り寄せ品と切り替えることはできますか? A. 方式は商品ごとの設定のため、運用の中で見直し・変更できます。切り替えの判断材料(売れ行きの変化)は実績から確認できます。
Q. 受注発注の商品にも設定は必要ですか? A. はい。商品ごとの発注方式と必要な条件を設定します。受注発注から補充方式へ切り替える場合も、運用状況を確認しながら見直せます。
Q. 受注発注品の納期管理はどうなりますか? A. 発注後は入荷予定(発注残)として管理され、遅延は検知の対象になります(→入荷予定の管理と遅延アラート)。受注と発注の紐づけ運用の詳細は、貴社の受注フローを伺いながら設計します。
在庫品と取り寄せ品の混在管理は、無料運用診断でご相談ください。 商談の中で18問の診断にお答えいただくと、その日のうちに「貴社の場合の運用の形」をまとめた仮運用設計案をお渡しします。 無料運用診断を申し込む →
関連ページ
- 需要予測AIによる自動発注リスト作成(在庫補充側の本体)
- 大口受注が決まっている分を発注に上乗せしたい(在庫品×確定受注の扱い)
- 入荷予定(発注残)の管理と入荷遅延アラート(機能紹介)
東京大学発の